沙羅の樹の花
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       ローマングラスとは?
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 レバノン ティル ローマ遺跡

古代メソポタミアではB.C.18世紀にはガラスの製作がおこなわれていていました。
その製法を記した粘土板が発掘されています。

エジプトではB.C15世紀、トドメス3世の時代にガラスの杯が作られています。メソポタミヤ遠征で学んだとか?

この時代はいずれにしても貴重品で支配者の贅沢品であったと思います。

エジプトでは不透明なガラスが多く製作されていました。

左はティルのローマ遺跡。ガラスを焼く窯もありました。
BC15世紀にペルシャでガラス製品が製作されていて、製法が書かれた粘土板が出土しています。
でも古代ガラスの製作は型によるものでした。

紀元前60年頃
、現在のレバノンのサイダであろうといわれていますが、
吹きガラスの製作が発明されました。一挙にガラス製品の量産が可能になりました。
そして庶民の日常品として使われていました。
1990年代このサイダやティルへでかけました。レバノンの地中海沿岸の町です。
砂浜で焚火をしていてケイ素が焼け溶けガラスができた!と言われています。

当時のローマ帝国の繁栄の下に、帝国内だけでなくシルクロードを東へ、フエニキア人の航海術によって西へとガラス瓶は交易品としても広がってゆきました。

全てのローマ遺跡ではこのガラスが発掘されています。
とりわけ,イスラエル、シリア、レバノンでは多くのローマングラスが出土しています。
 
発掘のローマングラス
銀化現象とは?
ガラスが土の中で眠っていますと周囲の土の成分との同化作用が起き て、不思議な色が出てきます。
土の中で徐々に変化をし続けますが、地上に出るとその変化は止まります。
光を当てると様々な色に変化します。
ガラスなので壊れやすく、美しい破片として発掘されるものも多いのです。
彫金家でもある私はそんな美しいガラスたちのアクセサリーの製作をしましたが、もう美しい破片もなくなり、今は製作はしていません。
銀化現象を起こしたガラスのフラスコなども持っていましたが、今は残り少なくなりました。
 ローマングラスから制作ブローチ銀化現象が美しいブローチ